【日記】展示風景2F


【日記】展示風景2F


【日記】展示風景2F


【日記】展示風景2F


【日記】展示風景2F


【日記】展示風景2F


【日記】展示風景1F


「接吻」のための習作/黒コンテ、アクリル絵具


ファイター/黒コンテ、アクリル絵具


「壁」展示風景1F


「壁」展示風景1F


「壁」展示風景1F


祖国/黒コンテ、アクリル絵具


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newroll 企画
【日記】飯沢康輔 展

2024年2月9日(金)〜3月10日(日)
金・土・日・祝日 開廊
13:00−18:00
※2月11日 15:00~ アーティストトーク
gallery.studio.cafe_newroll
http://gallery-newroll.com/


「日記」展について 私がアトリエでまず最初に行うことはダイアリーと題した、不要になった紙類、例えば封筒とかチラシとかお菓子のパッケージとか、そういったものに無作為に手を動かして絵を描くことです。 日課として描いているのでダイアリーと言っています。 その時の気分や体のコンディションが絵に反映されているようですが、どちらかと言うと、日々の記録というよりは準備運動に近いです。これをすることで手と気持ちがほぐれて画面に向かう自分が整う気がします。 私の作品は、一見がむしゃらにその時の感情を画面にぶつけているようでも、一旦は冷静にニュートラルな状態に戻して画面に向かうようにしています。そのためにもダイアリーは役立っています。 今回は、ダイアリーのシリーズと共に新作の「壁 」と呼んでいる作品群も展示します。 この場合の「壁」とは額の上から何層も紙を貼ってできた支持体のことで、筆圧の強い私に適するよう独自に考案しました。これも不要の紙類を使っています。 描きながら、気に入るまで画面を引っ掻いたり剥がしたり貼り直したりして進めます。そうした行程が痕跡として画面に残されるのも本来的な壁たる所以のものと考えています。 ダイアリーと「壁 」シリーズは相互に呼応しながら制作されていますので、いくつかの類似点に気づくかも知れません。 そもそも、不要な紙類を使う理由としては、一つは紙類を捨てず溜め込む癖があるためと、その癖の理由としては、生きている上で出た私に関わる紙類は自分の一部と感じているからだと思います。もう一つは、時間の経過と共に変化していく紙を単純に美しいと感じています。作品にもそれが現れるものと期待しています。 私の夢は関わった紙類を全て使い果たし死ぬことです。できることなら、全ての日記と作品で棺桶を作り、そこで眠れたらと密かに願っています。自分の死亡通知を自ら使用できないのが心残りですが。 「日記」展は、一階は主に「壁 」シリーズ、二階がダイアリーシリーズで構成されています。ご高覧いただければ幸いです。   
2月10日 飯沢康輔

 

     KOSUKE IIZAWA WebSite -美術家 飯沢康輔の作品と展覧会のご案内-

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