東日本大震災復興支援「Arts Action 3331」参加企画
飯沢康輔「さくらnet 東北」プロジェクト ーボランティアで紡ぐ復興の木ー
http://action.3331.jp/000026.html

日程:2011年05月22日(日)~07月10日(月)火曜休場
時間:12:00-19:00
料金:無料
会場:3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー http://www.3331.jp/

私はこの4月に宮城県石巻市でボランティア活動に参加し、そこで目にした言葉に尽くせぬ光景の中で、桜の木が周囲とは別の次元に属するかのように花を咲かせている姿が心に残りました。桜の木は根元で呼吸をすると言いますが、それが一度水没しながらも枯れる事なく春の訪れを知らせているのです。その力強い生命力を復興への願いに繋げたいと思いました。同時に日本各地から無償で駆けつけて身を投じているボランティアの存在が被災者を勇気づけています。小さな一つが集まって大きな力となる、強く実感しました。
そこで今回、作者の桜をモチーフにした作品と共にボランティア活動を行っている方々に呼びかけて、被災地の新緑の桜の画像をメールで送っていただき、プリントして展示会場の壁面に順次貼り付ていく「さくらnet 東北」プロジェクトを提案します。一人一人の手で撮られた桜の写真がやがては大きな一本の木に結実し、復興への願いと被災者の皆様への応援メッセージとして届けられたらと思います。そして日々活動するボランティアの方々に目を向けるきっかけとなり、更なる関心が寄せられることを期待します。現在ボランティア活動をなさっている方、これから予定されている方、是非、現地で見つけた新緑の桜を携帯で撮影して、下記のアドレスまでメールで送って下さい。画質は問いません。最終日まで受け付けます。
いつかきっと、この緑が誰の目にも輝いて映る日が必ず来る事を信じて。
尚、被災地での撮影行為が問題になっています。どうぞ被災者への配慮を最優先した上でお願いします。

「さくらnet 東北」ブログ http://exuok.exblog.jp/i15/

  

  
「さくらnet 東北」プロジェクト / ボランティアから寄せられた桜のスナップ写真が時を追って増えて行く。 / 2011


草稿 : floats on shore / 石巻の桜の花びら、原稿用紙 / 2011


草稿 : floats on shore / 石巻の桜の花びら、原稿用紙 / 2011








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この度は様々な方からご協力頂き、心より感謝を申し上げます。
少しでも被災地の応援に繋がればと、今回の企画を立ち上げましたが、何よりも勇気づけられたのは自分自身に他ならなかったと思います。
「美術が何かの役に立つのか」その事に捕われ過ぎて、一人の人間として動こうとしていなかったことに思い当たりました。考えるより行動する。何はともあれ、現地を見ないことには始らないと、ようやく一歩踏み出せたのです。
なんの情報もなく単身、被災地入りした不安を払拭してくれたのが、人との出会いです。各地でボランティアに身を投じている人々の底抜けな笑顔と優しさに、応援する立場のはずが、「一人ではない」といつの間にか勇気を頂いていました。そして、それこそが被災地で苦労されている方々の元気に繋がるのではないかと思います。まずは自分自身を元気な方に導いてこそ、被災者の皆様にも届けられると、共に活動する仲間達に改めて教えられたのです。
現地を目の当たりにすると、一人の力のちっぽけさを思い知らされます。しかし、その無力さに気付くところから、全ては始るのではないかと思いました。一つ一つの力はどれほど小さくても、決して無ではありません。その力がどんどん結びつき、やがて大きな力となって未来を拓いて行くものと心の底から信じています。

これで一旦「さくらnet東北プロジェクト」を終了します。
しかし同時に、これはほんの始まりに過ぎません。これから先も被災地を見つめ、共に歩んで行けたらと考えています。
まだまだこれからですよ!!
皆様と共に!
ありがとうございました。

尚、「がんばっぺぇざくら!」里親探し運動は継続中!(2011年に終了しました)

 

     KOSUKE IIZAWA WebSite -美術家 飯沢康輔の作品と展覧会のご案内-

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