播磨 みどり HARIMA, midori

     

 

  輪郭で語られる物語

  その細長い道のような部屋は内部と外部を隔てるために置かれているわけではない。それは内部と外部という型を
  借りるために置かれる。中と外という概念は私には輪郭のみの型のように感じられる。

  意味の輪郭によって空間は分けられる。

  立体は表層の情報で構成されている。表層の情報;視覚的な情報はその皮膚の下に存在する膨大な構成要素
  を前提として存在しながら、それが知覚されることがない場所に存在している。

  目に映る情報を全てとする知覚の方法に沿って、作品は造られる。

  コピーというマテリアルは可能性と不可能性を動じに併せ持つ。見ることのできる情報と入れ子のように
  なった見ることのできない情報、あるいは見る事ができないという限界は常に表層に気配を兆し、それらは
  見る事のできる情報と同時に見られている。

  箱の中に撒かれた粉は空気と時間に色をつけ、痕跡を残し、ガイドのように視角を導く手助けをする。部屋
  の内部では常に何かが起こっているがそれが何であるかを私は知らない。そこに語られている物語を知らない。
  ただ物語の型を借りる。物語の輪郭のみで物語を語ることは、生成でなく、解体である。
  内容がなくても、表面に浮上するものを汲み取る動作を続行する。
  反抗でなく、祈りでなく、確認のために。

  部屋の内部には何かを象徴するものが配置される。それが象徴する何かが無効であったとしてもそのことは
  新たな何かを兆している。
  その兆しは読まれるのでなく、過去と現在と未来に存在する目によって見られている。

   English

 

  Midori Harima
  1976 Yokohama, Japan

  Education & Experience:
  2000 Women's University of FIne Art, Kanagawa
      
Bachelor of Arts in oil painting and printmaking

  Selected Solo Exhibition:
  2000 Ginza Gallry Forest, Tokyo

  2001 Clean Castration 300 Days Gallery, Tokyo
      Exhibition T.L.A.P, Tokyo

  Selected Group Exhibitions:
  2000 Jugemu [Fake] SCAI The Bathhouse, Tokyo
  2001 Retrospective Exhibition, 300 Days Gallery, Tokyo

  2002 The Bay Area Award Show 2002 Beginnigless Story New Langton Art, San Francisco
      Bay Area Now 3 This State Yerba Buena Center for the Arts, San Francisco
  2003 Revealing Influences Museum of Craft and Folk Art, San Francisco

 

  MIDORI HARIMA is an installation artist. Recent efforts feature her work in place assembling paper
  sculptures built up from xerographic copies. Her main themes address signification, the confirmation of
  existence and search for meaning. She has built site specific installation in the United States and Japan
  where she also exhibits.